久々にぶち切れ気味の発言内容については、Twitterの発言をご覧頂くとして、2/22午前0時30時点での分析の結果だけ先に上げておきます。
【選挙結果について】
1)長崎県知事選は、『実質的には“自民党の敗北”』である。
2)町田市長選は、『実質的には“自民党の辛勝”』である。
3)民主党が現在抱える問題、地方選の特徴を加味すると、
長崎県知事選は『実質的には“自民党の大敗北”』、
町田市長選は『実質的には“自民党の敗北”』となる。
詳細な分析は、後日掲載。
・・・と言ってましたが、今(2/22午前3時4分)出来上がりましたので以下に追記します。
選挙結果の分析は0時半の速報段階で述べた通りで変更無しです。
分析に使用したデータは、全て各選管により公表されたものがベースとなっています。
なお、今回は分かり易くより速さ優先ですので箇条書き等多くなります。
あしからずご了承ください。
下表は、長崎県知事選および町田市長選の今回と前回の得票状況です。
どちらの選挙も、前回より投票率および投票者数が延びています。
すなわち「浮動票が増えている」と言えます。
町田の「民主補正分」は、民主推薦の「秋山てつお」と、鳩山友愛塾(鳩山首相主宰)出身の「宮本聖士」が立候補しました。
このため民主は票が割れているので「宮本」分を補正分として計上しました。
また2006年の町田市長選は、地域の保守系市議をはじめとする泡沫候補多数で票がメチャクチャ割れるという特殊事情があり、得票率がかなり低くなっています。
さて、この表で注目は「長崎県知事選の自民党得票が大幅に減っている」「民主党は長崎、町田とも票を伸ばしている」点です。
浮動票が増えた状態で得票を伸ばしていると言うことは、言い換えれば「引き続きおQ層は民主を支持する傾向にある」といえます。
そして「鳩山脱税問題」や「小沢スキャンダル」が、想像しているほど投票行動に影響していない証左ともいえます。
地方選は国政選挙と有権者の選択基準がかなり違いますから一概には言えませんが、鳩山首相や小沢氏への個人的な悪感情が民主党自体への失望に繋がっていないということです。
次の表は、長崎県知事選および町田市長選の前回からの得票の増減です。
長崎県知事選の自民党得票が大幅に減っているのがはっきりとわかります。
投票率が5〜7%程度上昇しているなかで、この大幅減は浮動票をまったく確保出来ていないことがわかります。
逆に民主はスキャンダル続出の中で大幅な増加とはいかないものの確実に票を伸ばしています。
ここでも有権者の認識は「スキャンダルは個人問題であって民主党自体の体質とまではいえない」と言うレベルであることがわかります。
最後の表は、長崎県知事選および町田市長選の自民党と民主党の勢力差です。
実はこの表が最も重要と言えます。
自民党は、2006年の長崎県知事選では「221.9%」というダブルスコア以上の得票で勝利しています。
これが今回選挙の規準になります。
この規準からすると、今回は「142.25%」とアドバンテージが半減しています。
選挙結果は自民候補の当選でしたが、この表から見えるのは「自民党を支持する層の離反」「保守層の弱体化」「おQ層の影響力の大きさ」だけです。
また、町田市長選は50%程度アドバンテージを伸ばしていますが、前述の通り前回選挙に特殊条件があるため参考程度にしかなりません。
ただ、町田でも民主党は得票を14%以上伸ばしている事を考えると、地域事情はあるものの長崎県知事選と同様に、鳩山脱税等各種スキャンダルは「民主党自体」にはあまり影響を与えていないことがわかります。
昨年末頃まで民主よりの報道ばかりだったマスメディアが、ある時点から一転して鳩山・小沢バッシングに走ったのはご存じの通り。
で、その結果がこの選挙結果に表れています。
マスメディアが意図しているかどうかは別にして、鳩山・小沢バッシングが激しさを増せばますほど、民主党側は「民主党の問題」を「政治家個人の問題」にすり替えることが出来たと言うことです。
この点は情報戦から見て至極定番なやり方ですし、国民に対して効果を現している事がはっきり証明されました。
(Twitter等ではその旨話したこともありますが、こんなに早く民主の仕掛けの成果が見られるとはねぇ。)
以上の分析を踏まえて参院選を推定すると、
「「このままでは自民党は惨敗する可能性がある」
ということです。
選挙には自民が勝ってますが全体としては民主の高笑いが聞こえるようです。
先ほどまで、Twitterで「自民勝利!」みたいな感じの議員を何人も見かけました。
自民党議員さん、そんなことだと参院選で大惨敗を喫しますよ。
現時点ですら、民主党大料理!のシナリオも想定できますので。
この事を自民党本部にメールしようと思ったのですが、
その際にこのブログのURLを載せてもよろしいでしょうか。
この様な分析は自民側もやられているかもしれませんが、
念のためと思った次第です。
自民側は、多分やってないと思います。
やってたら衆院選でここまで負けてませんから。
基本的に自民党は情報戦の知識等はありません。
メールの際にURL等添付したり、どこかに紹介したり等はご自由にどうぞ。
リンクフリーですから。
長崎県知事選の問題点はそこではありません。
「敵失が続出し」 「投票率も高く」 「総得票数が伸びている環境」で、
「敵失続出の民主が票を伸ばし」「自民は大幅に減らした」点が問題なのです。
この分析では、この地方選を参院選を頂点とする情報戦略の一部と位置づけています。
その観点からすると、マスコミ等とはまったく違う点が重要になります。
大差じゃないとかはどうでもよく、おQ層が健在だと言うことが証明されたことがポイントです。
個々の選挙地域事情は考慮してますが、分析目的のために無視出来る点は無視します。
その意味では、自民が勝ったことすらこの分析では対象になっていません。
得票の推移、それが最重要です。
衆院選では民主党が4選挙区で全勝してます。
それと、大仁田氏がかなりの票をとってますが、この票をどう分析するんでしょう。
国政選挙と地方選の比較は無意味ですので行いません。
意味があるとしても、野球で言えば前年の日本シリーズとオープン戦を比べる程度の意味。
(試合の目的がまったくちがう)
また選挙の勝利と得票の分析は全く別の者です。
ですので、衆院選では民主党が4選挙区で全勝してるかどうかは、基礎分析段階では無視すべき要素です。
(各選挙区での得票数なら話は別ですが、こちらは仕事の都合で公開は出来ませんが分析済です)
大仁田氏は今回の分析上無視してかまわない要素です。
投票総数が大仁田氏の得票数に近いくらい伸びていますので、無視しても分析結果に影響はありません。
民主党と自民党の人気投票の結果が今回の結果なのでは無いでしょうか。
自民党は民主党による権益壊滅作戦で組織票など見込めないのに、民主党は日教組や自治労など組合関係の組織票や組織力を活用できます。ついでに民潭なんかも一生懸命手伝ってそうですがwしかも閣僚自ら利権誘導を口にしてましたねw
いずれにしろ上記部分は大都市部での効果が高いと思われ、実際長崎市では得票数が民主党候補の方が多かったので一定の効果はあったんでしょうね。
ただ地方での見放され方が凄まじかったようですね。
離れた二つの時点 2006 と 2010 を比較して現在の動向を議論するのは
今回は無意味ではないでしょうか. これは単に 2006 時点よりは
2010時点の方が民主党支持者が多いと言う以上のことはありません.
勿論, 意味がないと言うのは言い過ぎで, 定常的な政治状況では動向を
探るに十分説得力があります. しかし, 一年余りの間に多くの理性をはずれた
ことが起きている中では, この比較では現在何が「起きつつあるか」を
知ることはできないと思います.
何が起きつつあるかは地元の関係者が一番良く分かっているかと思います.
> 国政選挙と地方選の比較は無意味ですので行いません。
参議院選挙の直後で政権交代に浮かれていた時であっても
その様に言えるのでしょうか. あの時に知事選があればほぼ 100% 違った
結果だったでしょう. 国政と地方政治を区別して選挙結果に
反映されるだけの理性を選挙民が持つのであれば, 民主党の(議席の上での)
圧勝はなかったと思います. もし, その様なことも考慮した上での
理由なら大変に興味があります.
勿論, 自民党が安心できないのは書かれている通りで,
住民が何を求めているのかは, 新聞等の風評で結果が変わる恐さとともに,
良く考えなければならないと思います.
2006年町田市議会選挙(市長選と同日)
公明党候補者の総得票数24025
2010年町田市議会選挙(市長選と同日)
公明党候補者の総得票数24639
*小数点以下は切り捨てました
前回知事選時の外部環境を軽視しすぎでは?
前回の自民党系候補は3期目を目指す現職ですので
小泉政権期の支持層であった無党派の順風を受けやすい上に
地盤を固めていたと考えられます。
対して、今回は政権の座を追われた自民党系の上に
出馬表明が遅れた副知事出身の新人候補では、
数値上の単純比較だけでは判断が難しいと思います。
>>「敵失続出の民主が票を伸ばし」「自民は大幅に減らした」点が問題なのです。
(D氏への発言)
これは、政権与党であることの影響力の表れなのでは?
>>鳩山首相や小沢氏への個人的な悪感情が民主党自体への失望に繋がっていないということです。
(本文発言)
私もそうであるように感じます。
しかし、少なくともそれ以前の知事選の動向も含めなければ、
判断できないと思います。
また、前回2005年はそれ以前の自民党とも異なる特殊な集票経過で勝った郵政選挙の影響を受けているわけで、「以前の自民党」というなら、さらにその前、小泉政権以前の自民党選挙と比較しないと意味ないのでは?
分析にある、「郵政選挙で勝った直後の自民党の得票規模に比べて今回は減少している」というのが【自民の負け】という分析になるならば、自民の勝ちは郵政選挙と同等規模の得票でなければ党勢が戻ったことにならない、ということになりますが、特例を基準に比較するというのは正しい数値分析になっているのでしょうか?
情報分析に何もを求めるかに寄ります。
数学的な正確さが必要であれば別の手法を行います。
また、ここでは公開出来ない(仕事としての)データも踏まえています。
そもそも、何が起きつつあるかは分析していません。
前提条件は「日本は情報戦の中にある」ですので、それに応じた分析を行っています。
さらに言えば、情報戦では「民意」とか「地元の云々」とかはまったく考慮されません。
民意をコントロールすることが情報戦の目的ですし、だからこそ極めて恐ろしく、強力なのです。
民主党にとって、情報戦での今回の地方選の位置づけは「ガス抜き」です。
参院選で民主が勝つ戦略を取るなら、自ずと「今を底」にしなければなりません。
ゆえに、勝敗ではなく負け方が重要になります。
この観点からすれば、専門家として妥当な分析だと自負しております。
もっとも、マスコミや普通の評論家の分析とは「そもそもの立脚点の違い」がありますので、万人向けではありません。
>@knobonzo、官符衆/kanpusyu
うーん、「民主に逆風という認識は間違いである」と言いたいだけなんですよ、実は。
なので議会選の方は分析の必要を感じません。
ざっと見たところで、戦術レベルはともかく、戦略レベルには影響しませんので。
>問士
最初に申し上げますが、当ブログは「情報戦のための情報分析」を公開するものです。
選挙活動そのものの分析が目的ではありません。
そして、アルファベット1文字の方々が見ているのは「選挙自体の分析」で、当方が見ているのは「参院選勝利のために民主が取るであろう情報戦略の中の一点」です。
ですので、この視点以外で分析する必要を感じませんし、皆様が指摘する様な点は理解した上で「あえて無視」しております。
なぜなら、参院選に民主が勝利するためには「民意や地方選挙の結果は無視出来る」からです。
ご指摘の点は「選挙分析」としては必要ですが、頭部ロブにおける分析趣旨からすると「考慮する必要ない」部分です。
通常の選挙分析がご覧になりたいなら、他の評論家等のサイトをご覧下さい。
もしくは、その旨考慮の上でご自分で分析なさると良いかと存じます。
何度も言いますが、当ブログは「情報戦のための情報分析」を公開するものです。
選挙活動そのものの分析が目的ではありません。
情報戦略の分析として正しいかどうかが重要です。
逆に言えば、数学的な厳密さより、その裏に隠された繋がりや意図を分析するものです。
ですので、分析の趣旨がちがうものを指摘されても困ります。
数学的な正確さを求めたり通常の選挙分析がご覧になりたいなら、他の評論家等のサイトをご覧下さい。
もしくは、その旨考慮の上でご自分で分析なさると良いかと存じます。
「2005年の郵政選挙に勝った勢いがあった頃の自民の後押しを受けた2006年の選挙」
「2009年の政権交代選挙に勝った勢いがある【民主】の後押しを受けた2010年の選挙」
という比較をするべきなのでは?
そうではなくて、「勢いが最大だった頃の自民の勝ちっぷり」と、「勢いが最低の自民の勝ちっぷり」を比較して、「自民は前より負けている」という結論を導き出すのは、情報戦略の分析としても間違っていると思うのですが。もっと言えばミスリードの類に入ると思いますが。
裏に隠された繋がりや意図に付いてすら見当違いであるように思われるのですが。
「日経平均が5万円に届かないから、株価が2万になったくらいでは景気が回復したとは言えない」
という論評と同じで、バブルという特殊な条件下で出た株価5万越えを、景気回復の基準にすることが暴論なのは、論を重ねるまでもない話です。
自民の勢いが最大だった2006年と、最低になっている2010年を比べて自民の勢力縮小を言うのは、つまりは自民が2006年と同程度の勝ち方をしない限りは自民敗北と言えてしまうわけですよね。
株価5万を超えないと景気回復したとは言えない、というような論で「情報戦略の分析として正しい」というのかいかがなものでしょう。
再度言いますが、当ブログは「情報戦のための情報分析」を公開するものです。
選挙活動そのものの分析が目的ではありません。
情報戦略の分析として正しいかどうかが重要です。
貴方の指摘は「情報の正確さを増す可能性」があるのは認めます。
ただ、分析の方針として「その必要性を感じない」だけです。
仕事の分析ならともかく、ここで必要以上の分析をする意味がありません。
また「考慮しない理由」も何度も述べていますので、分析を変更するつもりもありません。
ご自分が正しいと思うなら、その前提の分析をご自分のBlogで公開なさって下さい。
もしくは、有料でクライアントとして分析を依頼されれば、クライアントの意向も組み入れて分析を行いますが。
情報戦略における分析というのは、「都合の良い結論を補強するための読み方」ということでは、あまり意味がないような気もします。
必要性を感じないのは、あなたのクライアントがそういう分析を求めていないということですね?
「2005年に衆院選で大勝した自民党が、翌年の地方選で獲得した票の規模」と
「2009年に衆院選で大勝した民主党が、翌年の地方選で獲得した票の規模」とを比較しないと、
民主党自身の情報戦略をミスリードすることになるのではありませんか?
今の時点で「負けたことは負けたが、前回(もっとも勢いがあったときの自民党)に比べて票を伸ばしているから勝ったも同然、という分析をしてしまうのは、民主党に気のゆるみを呼ぶことになるのではないかと思いますが。
事実、2007年の自民は参院選で大敗していますよね。これは、大勝利後のゆるみの結果で、2006年〜2007年初頭頃の地方選での負けなどについて、「これはガス抜きに過ぎない」「ほどよいバランスを取る」といった楽観論が出ており、その後、2007年参院選の負けに繋がったわけです。
民主かわいさから、ここで「選挙には負けたが実質票は伸びていた、実質は自民が負けていた」と連呼したい気持ちはわかります。
1位じゃなくてもいいじゃないか、2位でもいいじゃないか、というのは蓮舫議員の名言ですが、首長選や小選挙区選では健闘したかどうかは評価の対象にはならず、僅差であろうとなんであろうと勝てなければお話にならない、という現実があります。
地方選の敗北でガス抜きができたから、これで禊ぎは済んだ……というのであれば、なぜ自民が2007年に負けたのか? という負けから何も学ばずに、民主の勝ちを確信するという愚を犯すことになります。
それが「専門家」の分析ならば、専門家の事前予測が最近空振りな理由にも頷けるような気もしますが。
「要素として」考慮しますよ、結果がクライアントの希望通りなんかなりませんけど。
それと、分析手法も要素も全て「なんのための分析か」で変わります。
何度も言いますが、私の分析目的と貴方の分析目的がちがう以上、
必要な要素も、データの見方も変わります。
再度言いますが、この分析が気に入らないならご自分のBlogで分析結果を公開なさい。
それ以外の反論はそれこそ貴方の「ポジショントーク」でしか有りません。
相手には分析を求めて、自分は指摘するだけなのは、ただの難癖と言います。
補足
どうも貴方は私の事を民主寄りと思っているようですが、基本的にバリバリの保守ですよ。
だからこそこのままじゃ負ける、勝ちで浮かれるなと行っているのです。
そして、貴方のように無用に安心感を広げるものが、現状では保守陣営にとって最も忌むべき存在です。
貴方のやっている行為は自民の応援ではなく、利敵行為です。
つか、Blog全部読めばウチがバリバリ保守だなんてすぐわかるだろうが。
ネットなんかしてないで、工作員は国へ帰れ・・・な。
おQ層はTV洗脳をもろに受けて影響されてしまう人々でしょう。
去年の総選挙前の都議選で民主党候補が大勝したことがTVで報じられた結果、世の中の流れは民主党なのだとTV洗脳され、おQ層が民主に動いたのは異論が無いところのはずです。
ならば、今回の長崎知事選、町田市長選もまた、その得票内容の如何などどうでもよく、やはり参議院選前哨戦としての民主党のプロパガンダの役割が大きかったはず。
結果は両方とも民主党が応援した候補が大差で負けました。
おQ層にはこの2戦の結果こそ、民主党への逆プロパガンダとして機能するのでは?
自民党は間違いなくこれを利用しますし、民主党も間違いなくこの結果の影響を最小限にすべく宣伝戦略を取ってくるはずです。
早速、地方選挙の影響は国政には関係ないという定番声明を出してますが、誰がどうみても負け惜しみです。
TVや新聞は盛んに「政治とかね」が敗北原因だと書き立ててますが、ここが民主党のプロパガンダでしょう。
敗北原因をマニフェストを守らなかったことや首相がぶれまくってることや安全保障の件(長崎県は最も島嶼部が多く国境の対馬をかかえる県です)、各種増税や地方への景気対策が皆無な件など、一言で言えば「失政」の影響も大きかったことも報じない。
アンケート結果では最も望むものは「景気対策」ですよ。
政治とかねは未だに2位以下のはずです。
景気対策のなさや各種増税発言が選挙結果に影響しないはずないでしょう。
管理人さんは非常に理系的に、今回の知事選と比較するなら前回の知事選という発想でしょうけど、現実は、都議選が衆院選の前哨戦になってしまったように、国政や地方などの区別を超えて比較できるものだと思いますよ。
大きな失政が無い限り、知事選では知名度のある現職有利なのは当たり前ではないでしょうか。
今回は新人同士ですから、同列に並べて得票数を比較するのは無理があるかと。
この記事の要旨は
@「長崎県知事選の自民党得票が大幅に減っている」「民主党は長崎、町田とも票を伸ばしている」
A浮動票が増えた状態で得票を伸ばしている、つまり「引き続きおQ層は民主を支持する傾向にある」
@・Aから「政治とカネ」が想像しているほど投票行動に影響していなくて、有権者の認識は「スキャンダルは小沢・鳩山個人の問題であって民主党自体の体質とまではいえない」というレベルである。
おQ層は「政治とカネ」の問題が敗因だとTVのプロパガンダを真に受け、それを信じ、小沢鳩山の辞職によってそれが解決してしまえばまた民主支持に戻り、その結果参院選は自民また負ける。
ということだと思う。
個人的にはおQは「民主支持、小鳩不支持」とみてもよいかもしれない。
景気対策がどうのこうのはまた別の話で、それを書きたければ自分のところでやれ、まで読んだ。
>れん
長崎に関しては副知事対落下傘の官僚なんでやぱり自民側有利だと思う。
>町田っこ
宮本氏は新庁舎反対派だったからそこの分も素直にカウントするのはどうかと思うけどまぁblogだしそこまで手間かけなくてもいいと思う。
2009の衆院選での得票と比べると明らかに支持率減です。しかも10万票近くの差が出たのですから今回は民主離れが激しかたと言う事です。
ただ、小沢=カネと政治への批判と言うよりも景気悪化=先行き不安=景気対策への失望が原因だと思います。
> 事実、2007年の自民は参院選で大敗していますよね。これは、大勝利後のゆるみの結果で、2006年〜2007年初頭頃の地方選での負けなどについて、「これはガス抜きに過ぎない」「ほどよいバランスを取る」といった楽観論が出ており、その後、2007年参院選の負けに繋がったわけです。
つまりここで「現実には自民党は参院選よっぽど頑張らないと厳しい」という意見を否定して「自民党系候補の大勝利!」と楽観論を出すyさんは参院選で自民党の惨敗を狙ってるということでよろしいでしょうか?
aさん:
> おQ層はTV洗脳をもろに受けて影響されてしまう人々でしょう。
> 景気対策のなさや各種増税発言が選挙結果に影響しないはずないでしょう。
それがメディアスクラムによって政権交代させた民主への追い風というプラス効果と、それからの政治とカネや政策等のマイナス効果が影響した結果がこれであることを問題視してるのがこのエントリだと思います。
テレビによる去年の刷り込みが半年かけてスキャンダルや政治的無能さで綺麗に上書きされてればもっと大勝できたのでは?
確かに風向きが変わって昨夏民主に入れた人はかなり多いはずですが、それから半年近くこれだけ政治とカネのgdgdっぷりを見てきてもやっぱり民主に入れる人が前回より3.4万人増えており、自民党に入れた人が8.2万人も減ってるというのは事実なわけです。
非自民の傾向は相変わらずと。
このベースに加えて看板の掛け替えで安心してまた民主に入れる人の数を考慮すると、参院選で自民党の勝利はよほどうまくやらないととても望めないんじゃないでしょうか。
改選議席数で民主を大きく上回らないと参院でも引き続き苦しい国会運営を迫られるということを考慮すると、ハードルは極めて高いんです。
それに加えて、「なんだ、民主十分劣勢じゃん」と思う人が多ければ「ヤバい、衆院で勝たせすぎた」という危機感を持つ浮動票を再度民主側に流す効果もあるでしょうし。
「あれなら自分は民主に入れても大丈夫かな?」みたいな。
有るぞという警告でしょうか?
ただ、結果は結果なのでおQ層に向けて、
「自民党支持が多数派」だと刷り込むのはアリだと思いますが。
yさんは,過去に自民に起こった「国政選挙大勝→地方選敗北を楽観視→国政選挙でも敗北」の流れが民主にも起こるのではないかと指摘しているだけだと思いますが。管理人さんが上記のように思われた理由がよくわかりません。論理つながります?
>確かに風向きが変わって昨夏民主に入れた人はかなり多いはずですが、それから半年近くこれだけ政治とカネのgdgdっぷりを見てきてもやっぱり民主に入れる人が前回より3.4万人増えており、自民党に入れた人が8.2万人も減ってるというのは事実なわけです。
非自民の傾向は相変わらずと。
確かに非自民の傾向はありますね。ただ,その事実から言えるのは,「2006年に比べて2010年の方が非自民の傾向が強い」ということです。そんなこと誰の目にも明らかでしょう。それに,現在の激動の政治状況下において,4年間という長期のスパンで傾向を捉えることにどれほどの意味があるのか疑問です。
あと,そもそも4年前に「おQ層」なんていましたっけ?小泉フィーバーに酔っていた「B層」はまだいたと思いますが・・・。
> yさんは,過去に自民に起こった「国政選挙大勝→地方選敗北を楽観視→国政選挙でも敗北」の流れが民主にも起こるのではないかと指摘しているだけだと思いますが。
与党側は内心どうだか知りませんが表向きは幹事長が「謝罪」したり官房長官が「真摯に受け止め」たりとそんなに楽観視してるようには見えません。
一方で自民党がここで勝ったことで楽観視するようならまた国政選挙でも敗北なんじゃないの?というのが管理人さんの見方ではないかと。
> ただ,その事実から言えるのは,「2006年に比べて2010年の方が非自民の傾向が強い」ということです。そんなこと誰の目にも明らかでしょう。
そう、そういうことなんです。
単に今回の長崎市長選挙の得票数だけを見れば確かに圧勝で世間の見方は「民主に逆風」なのですが、実際には小沢鳩山問題が世間を賑わしてるにも関わらずまだまだ「2006年に比べて2010年の方が非自民の傾向が強い」のです。2009年よりはマシになった程度。
それを踏まえて
> 以上の分析を踏まえて参院選を推定すると、
> 「「このままでは自民党は惨敗する可能性がある」
> ということです。
>
> 選挙には自民が勝ってますが全体としては民主の高笑いが聞こえるようです。
>
> 先ほどまで、Twitterで「自民勝利!」みたいな感じの議員を何人も見かけました。
> 自民党議員さん、そんなことだと参院選で大惨敗を喫しますよ。
という結論を出してるんでないですかね。
更に言えば、今回の改選議席数は自民と民主はほぼ同数です。
タムコー氏の民主党入りで過半数を押さえられてる現状では1議席たりとも落とせない、むしろ現状維持ですら惨敗とも言える厳しい状況なんです。
世論調査などからは反民主が自民に繋がる形跡もないし。
暗いニュースが多い中で喜びたい気持ちはわかりますが、とても楽観なんかできません。必死でやらないと。
なんとか民主党の票を削がないと参議院選挙は苦しいでしょうね。
しかし、民主党はブーメラン政党w
どのようなブーメランがさく裂するかw
小沢氏が幹事長を辞めても結局は闇将軍になるだけでしょうからね。
しかし、参議院選挙前の幹事長辞任作戦が通用するかどうかw。
実は「民主惨敗」みたいなマスコミの論調に少し晴れやかな気分になっていました。
普段からマスコミを信用しないように心がけていたのですが、こういうときだけ信じてしまうようではまだまだというところでしょうか。
ただこの報道には何か裏があるのでは?と疑ってはいました。
自分が出した結論はマスコミ的には「当面この民主政権は続くのは間違いないので安心している。しかし有権者に人気のない小沢と人気下降気味の鳩山を叩いてメディアとしての役割を果たしていることをアピールした」といったところかなと想像していました。
(特に根拠はありませんが)
とはいえ、おQ層に「民主はダメ」と刷り込むには一役買ってくれていると思いますのでOKかなとも思います。
しかし、次の「参院選での勝利」のハードルが意外に高いことを考慮すればこの程度の勝利(?)で喜んでいる場合ではないということですね。この地方選では郵政選挙のような圧倒的な勝利が必要なので選挙対策を根本から見直す必要すらあるのではないか?といったところでしょうか?
前回の「おQ層を説得する『たった一つの冴えたやり方』」については両親から初めて見たいと思います。(現在タイミングを見計らっているところです。)
今回の選挙結果で安心・満足すべきではないですね。
連合長崎も自民系の現職を推薦しており、相乗りに近い状態でした。
その票が今回民主側に流れたのは当然のことなのでは、と思うのですが。
それなりに分析としては良く出来ていると思いますけど、まだ分析不足なところがあり、あまり信頼できない情報だと思います。
その根拠としては、
1)長崎は知事選、町田は市議選ばかりに触れていて、衆院選や参院選のことが詳しく書かれていない。
2)この選挙そのものの影響が書かれていない。
3)そもそも長崎および町田では、何処の政党が強かったのか書かれていない。
という三点が挙げられます。
日本国が長崎だけ、町田だけならこれでもまあ良かろうと思うところですが、日本は長崎だけ、町田だけで出来ているわけではありませんし、また、有権者がこの選挙を見てどう思うのかも分析が成されていません。これでは情報分析としては片手落ちだと思うのですが……。
自民が危ない点には異論を挟みませんが,
ここでの分析が「如何なる分析」なのか分かりません.
まず, 統計的な分析であれば, 「浮動票」と「おQ層」の定義が
必要でしょう. また, それらをどの様な手段で分離したのでしょうか.
『自民党は、2006年の長崎県知事選では「221.9%」というダブルスコア
以上の得票で勝利しています。これが今回選挙の規準になります。』
ですが, 2006年を「基準」として何の意味があるのか不明です.
2006年を基準とした理由を示さないと混乱するだけです.
また, 民意は考えない, つまり, 民意を「雑音」と考えるのであれば,
『昨年末頃まで民主よりの報道ばかりだったマスメディアが、
ある時点から一転して鳩山・小沢バッシングに走ったのはご存じの通り。
で、その結果がこの選挙結果に表れています。』
では説明が必要です. 当然, 民意の影響を除く分析があるのでしょう.
『マスメディアが意図しているかどうかは別にして、鳩山・小沢バッシングが
激しさを増せばますほど、民主党側は「民主党の問題」を「政治家個人の問題」
にすり替えることが出来たと言うことです。』
そうでなければ, 上記の結論はないと思います.
ブログの説明を何度読んでも, 『実質的には"自民党の敗北"』がどの様に
導かれたのか, どの様な意味での敗北なのか分かりません.
データを出せとは申しませんが, どの様なプロセスで, 何を目的として分析された
のか位は説明があっても良いのではないですか.
情報戦の分析であるなら, その面からの踏み込みが必要でしょう.
どうみても選挙結果の分析ですので, 読んだ人は納得できません.