2010年05月24日

2010口蹄疫アウトブレイクに関する分析(5/7暫定速報版) 4/4

【現時点での問題点】

 口蹄疫対策は初動対応に全てがかかっているが、今回その初動対応での封じ込めが出来なかったことにより、口蹄疫問題は一地域の問題から畜産産業全体の問題に、即ち政府が対応すべき問題となった。
 現時点で問題は多数存在するが、主要なものを挙げる。


(1)民主党−総務省ラインによる報道規制

 調査で判明したことであるが、NHKを含むTVキー局に風評被害予防を名目とした厳しい報道自粛要請が行われている。
 これを行っているのは総務省ラインで、命令を行ったのは原口総務大臣である。
 これは赤松農水大臣の外遊強行を含めて、政府与党による初動対応の失敗を隠蔽するためのものである。(Blogでの補足:この情報隠蔽に関して当方は5/6にTwitterで「総務省ライン、原口大臣からの圧力で報道規制圧力がかかっている」と発言したが、5/9に原口大臣自身がTwitterで「風評被害予防のために迅速に動いた」と事実上認める発言をしてしまっている。)

 風評被害予防の為には「正しい情報を大量に流す」事が最重要であり、情報隠蔽は最悪の手法となる。この結果、おそらく情報不足で事実に対応できない状態がさらに起こり、選挙を前にしている状況を考慮すると、結果として情報統制によるネガティブイメージの払拭といった本来行わなくてよいはずの対応に政府やメディアがエネルギーを注ぐ展開が予想される。
 また、情報が少ないためデマが簡単に信じられてしまう可能性が高い。この状況は被害の再生産に繋がるので、一刻も早く解消すべきである。


(2)埋却処理の限界

 現地では、殺処分後の死体は埋却による処理を行っているが、そもそも埋却は深掘りできる土地が存在し、なおかつ処理する頭数が少ない場合に適用すべき手段である。

 埋却は土地を掘り、そこに防水シートを敷いて、その上に死体と消毒薬を入れ、大量の土で埋め戻す事が必要であるが、現地は水脈が浅い位置にあり2〜3m掘ると水が出てくる状況である。さらに、防水シートは完璧ではなく、これから梅雨に向かっていることも合わせ、埋却場所から地下水や流水等によるウィルスの再拡散懸念が大きく残る

 牛や豚の腸は長くて丈夫であるが、逆に死体が腐乱した時点で腸内に発生したガスは高圧になるまで放出されず、限界が来て破裂すると大きな爆発になることもある。この際、同地域では埋め方が浅いため爆発の破片等が飛び散って感染元をまき散らす、周囲の人に爆発で危害が及ぶといった被害も想定される。

 さらに、埋却とは「大量の生肉を土中に埋めること」に他ならない。1頭平均200kgと仮定しても、7万頭の埋却=1万4千トンの生肉を埋める行為である。 当然、埋めた膨大な生肉は腐乱し、同地域の衛生状況は極度に悪化、口蹄疫以外の疫病の感染源となる可能性が高い。こうなった場合、家畜だけでなく人間にも大量の病人や死者が出ることも予想される。

 これを防ぐには「焼却による処分」しかない。焼却処分については当社においても案があるが、いずれにしても大きな費用がかかる問題であり、政府の迅速な対応が望まれる。

以上
 


ラベル:口蹄疫 情報統制
posted by FumiHawk at 10:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 情報分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 焼却処分については当社においても案があるが、いずれにしても大きな費用がかかる問
題であり、政府の迅速な対応が望まれる。

この件については責任省庁, 宮崎県, 自民党等への提案が必要ではありませんか.
藤井氏もしくは三橋氏等を通して自民党に伝えるのが現在では最も有効な方法かも
知れませんね.

Posted by hashimoto at 2010年05月30日 20:51
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